大手企業を目指すことの意義とは?

こんにちは!林元です。

 

就活中の大学生と面談などしていると、
「大手企業が第一志望」「絶対に大手がいい!中小は滑り止め」
という学生さんとよく出会いますが・・・

中には、

「大手企業にこだわることが大事なのか?」
「大手企業に勤めるメリットとは何か?」
「大手企業は受かりにくい?」

といった疑問から、中小企業を目指すこと=劣等生、と感じている方もいるようです。

そこで本日は、いったい大手企業とは何なのか?をスッキリと整理していきます!

大手企業の定義

実は、「大手企業」の明確な定義というのはありません。

「大企業」には一応法律的な定義があり、業種ごとに若干異なります。

簡単な説明になりますが、例えばサービス業ならば、資本金総額が5千万円以上、従業員が100人以上、という数が定められています。
これが製造業になると、資本金総額が3億円以上、又は従業員が300人以上、と少し基準が異なります。

でも、この基準に当てはまらなくても有名な会社はたくさんありますし、逆に当てはまっていても知名度が低いよって会社もあります。

世の中で一般的に言う「大手企業」というのは、上場していたり、知名度があったり、業界内でのシェア率が高かったりする企業のこと。

就活をする上で、「大手企業なのかな?」と疑問に感じたら、業界内での売上高シェアを調べてみると良いです。

BtoBの企業などは、聞いたことない企業だとしても、自分が知らないだけで実は結構有名…なんてこともありますよ^^

ちなみに、「大会社」っていう言葉もあるみたい。正直、学生が就活をする上ではあまり聞きなじみ無いですよね。

世の中に大企業ってどのぐらいあるの?

先程の定義でいう「大企業」は、約12,000社あると言われています。

そう聞くと、大手企業ってたくさんあるなあと感じますが、これが実に日本の会社全体の0.3%!
残りの99.7%は中小企業なんですね。

でもなんか、世の中に大手企業っていっぱいあってメジャーな感じしませんか?

個人的にその理由のひとつとして、就活生が企業を調べるときによく使うナビサイトのからくりが挙げられると思っています。
最大手ナビサイト「マイナビ」では、約3万社の掲載企業のうち、1万社以上が従業員数300人以上の企業なんです。

300人って少ないと感じるかもしれないですが、全社員の顔と名前を覚えようと思ったら300人はちょうどギリギリぐらいの規模。

調べるうえで、3分の1がそういった企業なので、大企業が日本全体の0.3%っていうのにちょっとギャップを感じるのかもしれません。

大手企業の特徴とは?

令和の今、とにかく「働きやすい」企業が流行っている傾向にあります。

休みが十分にあって、上司から怒られなくて、仕事が楽しい会社。
仕事のストレスが少なく、プライベートを充実させたい!という人が増えているように思います。

働く価値観は人それぞれですが、自分の価値観とマッチしない環境に入ってしまったらちょっとしんどいですよね。
大手企業のメリットを、少し整理してみましょう!

休みがしっかり確保されている

それなりに休みがあれば、社員からの文句って減るんですよね。
人間、余裕が大事なのかもしれません。

大手企業はある程度の事業が確立されているため、朝から晩まで働かないと間に合わない、という段階は既に終えています。

土台があるだけに、ある程度のマンパワーが確保できれば良い、という考えで社員を雇っている場合もあります。

能力と関係なく給料がもらえる

特に、1~3年目の社員は、売上以上に給料が良いというパターンは多いです。

例えば、研修期間でも給料が出る。
これって冷静に考えたら、何の売上もあげていないのに、お金を貰っているんです。

会社からすると、先行投資。
最初にお金をかけているからこそ、これから成長してどんどん売上を上げてもらいたいと考えています。

研修制度が整っている

大手企業となると、例えば全国に支店があるとか、何店舗も運営しているとか、社員がいろんなところで仕事をするわけです。

お客さんからしたら、同じ会社のサービスを受けるにしても、いろんな社員が対応することになる。

新人であってもベテランであっても、お客さんから見たら、同じお金を払ってサービスを受けるわけなので、その質に差が出てしまったらクレームに繋がります。

そういった理由もあり、誰でも同じように成果が出るように、再現性があるように仕事がシステム化・マニュアル化されています。

そのため、いかに基準通り、指示通りに動けるのか、が大事に。

しっかりと研修をしたうえで、質の担保をしているのです。

立地が良く、通いやすい

お客さんをたくさん受け持っており、何かあったら出向くこともあるかもしれません。

いち早く、どこにでも駆けつけよう!となったら、必然的に会社はアクセスの良いところに構えたほうが動きやすいですよね。

立地に関しては業界によってもかなり差が出るところではありますが、お客さんにとっても社員にとっても、動きやすい場にあるに越したことはありません。

都会で働きたい!という人にとっては、大手企業は魅力的に感じるのではないかと思います。

企業選びで大事にすべきこと

大手企業に入社することが、人生において必ずしも幸せとは限りません。

今回は、大手企業に勤める良い側面を中心に紹介していきましたが、当然ながらデメリットもあるわけです。

また、中小企業にも魅力がたくさんあるのも事実。
これらは、またの機会で紹介できればと思います。

 

大手=優秀、正解、成功
と考えているのであれば、一度立ち止まって、もう少し考えを深めてみてください。

社会人にとって、仕事は生活の最もメインと言える部分です。

いろんな面からしっかりと考え、自分の中で納得いく選択をしていってくださいね!

25卒就活の現状とは?自分のペースで地に足のついた就活をしよう

こんにちは!林元です。

本日は、新卒就活の実態について。
現役大学3年生、修士1年生の代である25卒就活の現状について紹介します!

9割以上の学生がインターンシップへ参加している!

大手就活サイト「キャリタス就活」を運営する、株式会社ディスコの調査によると、2024年1月上旬の調査で94.3%の25卒生が既に1社以上のインターンシップに参加しているというデータが出ました。

4年生になってから就活を始めよう、と考えている学生は、もはや絶滅危惧種に近いかもしれません(笑)。

気軽に参加できる1DAYインターンシップや、オンライン開催のインターン・説明会が増えてきた今、志望企業かはさておき、「とりあえず何か参加してみよう」「まず行動してみよう」と考える学生がほんとんど、ということになります。

約4人に1人が内定を持っている

上記と同じ調査にて、「内定を得た」と回答している学生は23.6%。

この調査に偏りがある可能性もありますが、昨年の同時期、同内容での24卒を対象とした調査では14.9%だったという結果から、企業の内定出しのタイミングが早期化しているということは確実に言えるでしょう。

夏のインターンシップから早期選考のルートに乗り、面談、座談会を経て12月までに最終選考を終えた、という流れが一般的です。

年々早期化する理由とは

そうは言っても、本来の採用活動は3月に解禁じゃないの?と疑問に思う方もいらっしゃるかもしれません。

経団連の推奨時期としては、説明会の開始や情報解禁を3月、選考の開始を(4年の)6月と定めていますが、これを守らなかったからといってお咎めがあるわけではありません。
企業側としては、こんなものをまともに守っていては、他社に良い学生をとられてしまいますから、いち早く動きたいものです。

ネームバリューのある大手企業のように、勝手に学生が集まってくる、志望度の高い学生を多く呼び込める会社でない限りは、遅い時期の採用にメリットは無いのです。

どうやって内定を貰っているのか?

じゃあ、一体どうやって早期選考を見つけたら良いのでしょうか?
ここでは、よくある2パターンを紹介します。

1.サマーインターン参加からの流れで選考ルートに乗る

8月~9月に開催される、サマーインターンシップ
ここに参加した学生には、次の案内をする企業も多々あります。

1DAYや3DAYSといったインターンシップの最後に、次なるイベントである座談会や面接練習、業界セミナーなどが紹介されます。
インターンシップの参加者全員に告知する場合もあれば、企業側の基準で合格となった学生だけに声がかかる場合もあります。
こういった形で次に進んでいくと、またその次の案内が来て、流れにのって面接が設定され、何度か足を運ぶ中で内定が出る、という流れ。

学生側としては、「とりあえず声をかけてもらったから進んでみよう」という軽い気持ちで選考へ行く場合も多いようです。

 

2.エージェントの活用で早期選考を紹介してもらう

エージェント、つまり人材紹介会社のサービスを利用して、企業を紹介してもらうパターンも、近年多くみられます。

この場合、紹介してもらえる企業の多くは採用活動に苦戦している会社。
(採用活動に苦戦している=ブラック企業、ということではありません!!)

マイナビやワンキャリアのようなナビサイトに掲載しても、不人気業界であったり、会社の規模が小さかったり、といった理由で学生を集められない企業の場合、エージェントを活用して採用活動を進める会社もあります。

エージェントに登録してきた学生に対して、スカウトを送ったり、キャリアアドバイザーが面談を通じて学生に企業を紹介したりすることで説明会参加を促し、そこから選考に至る、という流れ。

この場合、高い確率で内定を取る事ができますが、もともと志望している企業ではないため、入社には至らないケースも多くあります。
「まず一社内定をとって、自信をつけたい」という学生が多く利用している印象です。

 

結局、内定出しの時期が早まったところで、納得いく就活ができるかどうか、は別の話です。
第一志望の大手企業を受けてから就活を終了するのであれば、早期化によって、かえって就活にかかる時間は増えてしまっているという事実もあります。

同期が内定を貰っているからといって、焦る必要は全くありません。
いつ内定が出たとしても、入社するのは来年の4月1日。
入ってしまえば、同じスタートラインで勝負できます。

どうか企業側の都合に振り回されず、地に足のついた就活をしてくださいね!